分野: マレーシア経済・動向
外国人卒業生向け雇用パス(EP Foreign Graduate)は、実務経験のない海外赴任者(Expatriates)としてマレーシアでの就労を希望する、マレーシアの国内高等教育機関の外国人卒業生を対象とした雇用パスです。
外国人工学系卒業生向け雇用パス(EP Foreign Graduate)に関する手続きおよびガイドライン
本記事は2026年3月16日にマレーシア投資開発庁(MIDA)から発表された資料に基づき記載したものです。今後、MIDAの発表により変更される場合があります。
A. はじめに
近年、マレーシアはエンジニアを含む現地の専門的人材の不足という懸念に直面しています。エンジニアの不足は、技術革新を妨げるだけでなく、インフラ整備、研究開発(R&D)、および新技術の導入において重要な役割を果たすことから、国の経済成長を脅かす要因となります。この課題に対処するため、首相は2025年度予算において、現地の高等教育機関を卒業した外国人留学生を対象とした、新しい雇用パスの導入を発表しました。これは、新工業マスタープラン(NIMP)セクターの人材ニーズを満たすため、また戦略的投資家を支援するための暫定的な措置です。MIDAは、特定の基準とガイドラインに基づき、この「外国人卒業生向け雇用パス」を実施する権限を政府から委託されました。2025年1月21日、内務省(MOHR)は、現地の高等教育機関(IPT:Higher Education Institutions)で学業を修了した外国人留学生の雇用パス申請について、MIDAを承認機関として認可しました。
B. 定義
外国人卒業生向け雇用パス(EP Foreign Graduate)は、実務経験のない海外赴任者(Expatriates)としてマレーシアでの就労を希望する、国内IPTの外国人卒業生を対象とした雇用パスです。最長24ヶ月間、延長なしで滞在および就労を継続することが許可されます。この検討は、マレーシア人の専門性の有無、および当該ポジションにマレーシア人を任命するための雇用主による努力がなされていることを条件に行われます。
C. 資格基準
-
- セクター:新工業マスタープラン2030(NIMP 2030)で特定された5つの主要製造分野(電気・電子、スペシャリティケミカル、航空宇宙、医薬品、医療機器)
-
- イミグレーション・ステータス:マレーシア入国管理局の要注意人物リストまたはブラックリスト(SLBL)に記載されていないこと
-
- セキュリティ・クリアランス:マレーシア王立警察(PDRM)のセキュリティ・クリアランス(BRI)において犯罪歴がないこと
-
- パスポートの有効期限:30ヶ月以上の有効期間があること
-
- パスのステータス:有効な学生パス、または社会訪問パス(卒業生用)を保持していること
-
- 学歴:CGPAが少なくとも3.50以上の学士号、または修士号・博士号(Pass status)を有すること
-
- 実務経験:不要
-
- 基本給:月額RM4,000以上の基本給
-
- 期間:最大24ヶ月、延長不可
-
- 現地化計画:企業は当該外国人の見習いとなるマレーシア人を育成すること
-
- 帯同家族パス:申請可能
-
- パスの切り替え:他のパスへ切り替え不可
(注)Social Visit Pass (卒業生用)は、国内IPTを卒業した外国人が、旅行、進学準備、またはパートタイム労働を目的として学生パスを延長するためのものです。
D. チェックリスト
No
書類
必須
1
製造ライセンス(ML)のコピー等
(システム入力)
2
JTK承認(新規ポジションのみ)
/
3
求人広告(MyFutureJobs等)
/
4
パスポートコピー
/
5
組織図
/
6
履歴書
(システム入力)
7
学位証明書
/
8
推薦状
任意
9
無犯罪証明書
-
10
成績証明書
-
11
雇用契約書
/
12
理由書
(システム入力)
13
トレーニングプログラム
(システム入力)
14
職務記述書
(システム入力)
注記:外国語の書類は英語翻訳および原本証明が必要です。
E. 申請開始日
2026年3月16日以降、Xpats Gateway Systemで評価されます。
F. 申請手続き
-
- 企業登録:InvestMalaysia Portalへの登録
-
- オンライン申請:Xpats Gateway System
-
- 不備があれば再申請可能
-
- 手数料:RM2,000+各種費用
-
- 処理期間:約15営業日
-
- 承認後、入国管理局で手続き
-
- 最終承認は入国管理法に基づく
-
- 再申請可能
G. お問い合わせ
詳細についてはマレーシア投資開発庁(MIDA)にお問い合わせください。
本記事はBridge International Asia Sdn Bhdがマレーシア現地の取材で得た情報をもとに作成しています。 当サイトのコンテンツや記事において、可能な限り正確な情報を掲載するよう努めていますが、記載内容について必ずしも正確性を保証するものではありません。無断転載は禁止いたします。
(No translation available in this language)





