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市場調査レポート · 2020年7月26日

マレーシア:経済底打ちの背後で政治を巡るゴタゴタは続く

分野: 国家政策|政府|公共

~ムヒディン政権は強硬策で乗り切る構えも、政局を巡る不透明感が経済を揺さぶる可能性は残る~ 経済レポート:第一生命経済研究所 調査研究本部 経済調査部 発行:2020年7月14日(火)

マレーシア:経済底打ちの背後で政治を巡るゴタゴタは続く

~ムヒディン政権は強硬策で乗り切る構えも、政局を巡る不透明感が経済を揺さぶる可能性は残る~

経済レポート:第一生命経済研究所 調査研究本部 経済調査部

発行:2020年7月14日(火)

リンク先:http://group.dai-ichi-life.co.jp/dlri/pdf/macro/2020/nishi200714malaysia.pdf

マレーシアでは一昨年に独立後初の政権交代が行われたが、年明け以降は「ポスト・マハティール」を巡る混 乱を機にマハティール氏が辞任を表明した。マハティール氏は首相再任を目指したが、政党間の合従連衡を 経て与野党が逆転してムヒディン政権が発足した。新型肺炎感染拡大中の政治闘争は政治不信を招くと懸 念されたが、強硬な感染対策を受けた事態収束により経済活動は再開しており、巨額の景気刺激策等を背 景に景気も底打ちしている。ムヒディン政権は新型肺炎対策と景気回復に向けて一定の成果を挙げている。

なお、その後もマハティール氏は政治的影響力の維持を目指すも、首班候補を巡る対立で野党連合は瓦解 した。13 日に召集された議会下院では事実上の信任投票である議長解任が行われ、後任議長にはムヒディ ン首相に近い人物が就いた。政権が強硬策に動く背景には議会での基盤の弱さがあるが、信任投票を乗り 越えたことで今後も強硬策が続く可能性は高い。他方、野党も一枚岩とは言えず政権交代が起こる可能性は 低い。政局を巡る不透明感はくすぶり、最悪期を過ぎた同国経済の不確定要素となる可能性には要注意だ。

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