分野: マレーシア経済・動向
マレーシアのみならず東南アジアで大きな存在感をもつ新興IT企業「Grab(グラブ)」とその創業者について詳しく説明いたします。ビジネスをする上で欠かせない企業分析。マレーシアで成功する企業はどんな特徴があるのでしょうか。
ビジネスをする上で欠かせない企業分析。マレーシアで成功する企業はどんな特徴があるのでしょうか。この記事ではマレーシアのみならず東南アジアで大きな存在感をもつ新興IT企業Grab(グラブ)とその経営者について詳しく書いています。
企業概要
Grabは2012年6月に、Anthony Tan(アンソニー タン)によって創設された会社です。Grabはスマホのアプリを使用して、主に東南アジアでタクシー配車サービスを提供しています。他にはGrabFood、GrabExpress、GrabPayなどの多くの製品とサービスも提供しています。 Grabは現在、マレーシア・シンガポール等6つの国と地域をカバーしており、東南アジアの人々にサービスを提供しています。2021年末時点での従業員は約8800人でした。
グラブの歴史と経営者・ハーバード出身の天才起業家Anthony Tan(アンソニー タン)
約10年で企業を6か国に進出するまで成長させた人物Anthony Tanとはどんな人物なのでしょうか。
Anthony Tanは1982年にマレーシアのクアラルンプールで生まれ、その後アメリカのシカゴ大学、ハーバードビジネススクールを卒業しました。Grabのアイディアはハーバードビジネススクール在学中にニュービジネスコンペティション2011のために作ったビジネスアイディアとして始まりました。
このアイディアは、「混沌としたマレーシアの都市環境の中で、タクシー希望者と自分の場所に最も近いタクシー運転手を直接つなぐモバイルアプリ」を作成することを目的としていました。またこのアイディアでは、アプリがユーザーに安全で信頼性の高いタクシーサービスを提供することも目的としていました。女性が深夜にタクシーに乗るとき、安全のために誰かと電話しているふりしなければならないといった状況を改善したいという思いがあったという。
このコンペティションで見事2位に入賞したアンソニーは、マレーシアに帰国後アイディアを形にし、Grabの前身であるMyTeksiを設立しました。
初めはスマホの普及率などの課題がありましたがスマホの普及とともに順調に成長し、ついに2018年には競合Uberを撤退させるまでに至りました。この際GrabはUberの事業を吸収し、この吸収によりGrabのフードデリバリーサービスは大きな前進をし、スーパーアプリへの道を歩んでいきました。
そんなアンソニー氏は、東南アジアを発展させ、Grabをもっと大きな規模のものにし私を批判した人が間違っていると証明することを追及しているとインタビューで話していました。
Grabの強み
Grabの強みは次のようなものがあります。
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使いやすさ: Grabの一番の強みは使いやすさです。目的地を入力するだけですぐにタクシーを呼ぶことができ、到着予想時間もすぐに確認できます。また、ドライバーが多くタクシーがつかまらないことはほぼありません。支払いもネット決済なので、乗車から降車まで一言も話すことなく移動できます。
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多彩なサービスオファリング: タクシーやリムジンサービス、宅配サービス、フードデリバリーサービスなど、多彩なサービスを提供しています。 筆者の周りでは主にタクシーサービスとフードデリバリーサービスを使用している人が多いです。
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地域に特化したサービス: 東南アジア圏に特化したサービスを提供しており、地域特有のニーズや習慣に合わせたサービスを提供しています。例えば、カンボジアではトゥクトゥクをGrabで使用することができます。
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広範な配信網: 東南アジアをカバーする広範な配信網を持っており、多くのユーザーにアクセスできるようになっています。
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安全性の高いプラットフォーム: 安全性に重点を置いたプラットフォームを構築しており、ユーザーの安全を確保するための取り組みも行っています。 例えば、タクシーを利用する際の価格はあらかじめ決められているので東南アジアでありがちなぼったくりに合う心配はありません。
これらの強みから、Grabは東南アジア圏において高い人気を誇り、多くのユーザーに利用されています。
Grabの懸念点・弱み
一方グラブの懸念点・弱みとしては以下のようなものがあります。
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競合他社の存在: Grabは東南アジア圏において強い競合があり、他のタクシーアプリや移動サービスプラットフォームとの差別化が必要となっています。
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運行コストの高さ: Grabは配信網を広げ、サービスを拡充するために大規模な投資を行っていますが、これに伴い運行コストも高くなっています。その結果、競合の配車アプリ「In drive」などと比べると少し価格が高くなります。
Grabの経営戦略
Grabの経営戦略は次のようなものがあります。
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多角化の進展: 移動サービスだけでなく、フードデリバリーサービスや金融サービスなど、多角化することで売上を伸ばすことを目指しています。
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配信網の拡大: 東南アジア圏をはじめとする地域において配信網を拡大することで、多くのユーザーにアクセスすることを目指しています。
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技術革新: 最新の技術を採用することで、高品質なサービスを提供することを目指しています。
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パートナーシップ構築: 多くのパートナーと提携することで、サービスを拡充し、配信網を広げることを目指しています。実際、トヨタや三菱UFJファイナンシャルグループなどの日系大手企業からの投資を受けています。
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コスト削減: 運行コストの削減を図ることで、利益率の向上を目指しています。
これらの経営戦略に基づいて、Grabは東南アジア圏において持続的な成長を目指しており、今後もさまざまな取り組みを進めていくことが予想されます。





